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10.技術者の育成|CAEの効果的活用法

前項までに、CAEを効果的に活用するための運用方法やそのために必要な組織体制について考えてきましたが、いずれにしても高度な技術を有するCAE技術者の存在が不可欠になってきます。ここではそのような技術者をどう育成するのかについて考えてみます。

CAE専門家の育成方法

人選

人選する上で何より重要なのは適正です。こういう仕事が向かない人も確かにいます。しかし逆にCAEが好きな人も必ずいます。そういう人材を抜擢すると何もせずとも育ちます。自ら勉強しますから。

また、入社したての新人をいきなりCAE技術者に育成するよりは、設計部門や実験部門を経験して扱う製品をモノとしてしっかり理解してからの方がよいと思われます。

専門知識の身につけ方

専門知識を身につける方法としては、私が兼ねてから推奨している計算力学技術者認定試験に挑戦するというのも有効です。これは賛否両論ありますが、CAEの仕事をする上での前提だと思って受けるべきです。線形解析が主であれば2級以上持っている人をCAE技術者とするなど、一定の基準が得られるメリットがあります。また、外注する場合にも、有資格者がいるかどうかで発注先を決めたりなど、とりあえずある程度の技術レベルにあることがこの資格で判断できます。

詳しくは次のリンクを参考にしてください→有能なCAE技術者になるために

まとめ

以上いろいろ書いてきましたが、私が今のところ考えるCAEの活用方法、またその運用体制等についても考えてみました。もちろんその他にもいろいろ意見があるでしょう。ここで書いた内容がすべて正しいわけではありません。どのような運用方法がベストなのかは各社固有の事情に影響することの方が多いと思います。しかし、本記事が何かのヒントになれば幸いです。

その他意見たくさんあると思います。もしよろしければお問合せフォームからご意見をいただければ幸いです。

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